2006/2007 WEEKLY BULLETIN

2007年3月14日

第2112回例会

●SAA(司会) 千葉会員 / ●会報担当 伊藤会員

点鐘 市原RC 会長 津留起夫
ソング 我等の生業
お客様 株式会社国際経営協力センター 代表取締役 井上昭正様
東京みなとRC 石黒隆史様
会長挨拶

市原RC 会長 津留起夫市原RC 会長 津留起夫

 皆様こんにちは。本日のお客様は、東京みなとロータリー・クラブの石黒隆史様と本日の卓話をお願いしております井上昭正様です。どうぞごゆっくりお過ごしください。
 昨日の高知空港着陸シーンは、何回見ても緊張しました。トラブル時の対処は、マニュアル通りの処置であり、また操縦士の技量が優れていた為に人身事故に至りませんでした。聞けばこの機材は、トラブル続きであったようです。安全第一の航空サービス事業において、そのような機材を飛ばし続けていることは許しがたいことだと思います。お菓子メーカーの品質保証期間切れ材料の使用が社会によって糾弾され、その会社自体の存亡にかかわる事態になっております。しかし、不安全操業を繰り返していると思われても仕方がない今回の事故は、私はもっと糾弾されてしかるべきと思います。乗客の移動時間短縮の便利さと命を落とすリスクを天秤に掛けさせ、選択するのはお客様ですからとあぐらをかいているように思えます。
 今月のRI月間テーマは「識字率向上」です。世界の非識字人口の3分の2以上がアジア太平洋地域に集中しております。また、その内男性が36%、女性が64%になっています。識字率が高いことは社会の中で傾向としてどのようなことに現れるのでしょ。
1. 識字率が高いと出生率は低い。
2. 母親が読み書きできると、5歳以下の幼児死亡率が低くなる。
3. 女性の識字率が高いと、女児の就学率も高くなる。
4. 成人識字率が高いと、小学校5年次まで在学する児童の割合が高い。
5. 識字率の高い国は、平均寿命が長い。
6. 識字率の高い国の人は、一人当たりの収入が高い。
7. 識字率の高い国の方が、農業生産性が高い。
これらは、財団法人ユネスコアジア文化センター(ACCU)のデータを引用しました。ロータリーは、寄付を推進する団体ではありません。自ら地域のニーズを拾い上げプロジェクトとして企画、支援をする団体です。しかし、財政的に余裕があれば、公共性の高い団体で、RIの方針と合致する団体であるならば、その団体と協力する選択肢もあるはずです。読み書きを習うことが出来ない人々が、地球上から出来るだけ早くなくなるようにロータリアンとして心しましよう。

幹事報告 ●3/26は移動例会です。袖ヶ浦RCとの合同例会です。
委員会報告 ●会員研修 加藤会員
 ロータリー情報委員会より「基調講演集」を配布いたしました。
●三木会員
 26日のゴルフ大会参加の皆様、メールボックスをご確認ください。
 常泉地区大会記念誌部会長 記念誌が出来上がりました。DVDで動画が見られます。 
本日の
プログラム

卓話「あんぱんはなぜ売れ続けるのか」

井上昭正様株式会社国際経営協力センター 代表取締役 井上昭正

 資本主義市場では、常に発展していく企業と衰退していく企業が、また売れる商品と売れない商品が共存しているのが実態です。しかしこのような激しい競争の中にあって、100年以上もの長い間、存続、発展してきた企業が実在していることも事実です。
 私は、経営コンサルタントですから、クライアント企業の存続、発展のための経営診断、指導を行うのが、私の任務です。私は、100年以上も存続、発展してきた企業の成功の秘密を解き明かしたいと思い、その謎解きのために刊行したのが「あんぱんはなぜ売れ続けるのか」という本です。
 私は、その成功の模範となる日本人に馴染みの深い優良企業7社を選び、これら7社がいったいどのような自社独自のマーケティング戦略を駆使・展開してきたのかを明かすことによって、100年存続・発展の成功の謎解きをしました。
 その7社とは、桜あんぱんの木村屋總本店、金鳥の渦巻かとり線香の大日本除虫菊、マヨネーズのキューピー、宝飾品の田崎真珠、トマト加工品のカゴメ、オフィス機器のイトーキ、筆記具のゼブラです。
 この卓話では、これら7社のマーケティング戦略について詳しく紹介できませんので7社の主な共通点をあげて、成功の秘密に迫りたいと思います。
 第一は、創業者が高い志を抱き、経営目的への確固たる意志、燃える情熱、果敢な行動力をもって逆境を乗り越え、試練に耐え、夢を求め続け、初志を貫いたことです。また私利私欲ではなく「世の為、人の為」に尽くすという純粋な動機で起業し、とくに人材育成、顧客第一、社会貢献に力を入れたことです。
 第二は、後継者たちが創業の精神を受け継いで自社の伝統、企業文化、企業価値を創造したことです。
 第三は、常にイノベーター企業としてオンリーワン、ナンバーワン製品を確立してから製品多様化をはかり事業を拡大しています。例えば、カゴメはたったひとつのトマトから、キューピーはタマゴひとつから多種多様な食品を多様化しています。日本発、世界初のオリジナル製品で差別化をはかり国際企業にまで成長しています。また商品に強いこだわりをもち品質管理を徹底していることです。
 第四は、その時代、その社会のマクロトレンドをいち早くとらえ、西欧化、近代化、国際化、情報化、システム化などのトレンドに対応した自社独自のマーケティング戦略を展開しているとのことです。
 第五は、会社経営の基本をしっかりと守っていることです。会社経営の基本は、まず的確な経営目標を設定してその目標を期限内に達成するための最も効果的な経営戦略を策定し、さらにその戦略を展開する最も能率的な経営システムを構築することです。
 このように、最も効果的なシステム(Strategy)の展開と最も能率的なシステム(System)の運営によって所期の目標(Goal)を達成する方法を目標・戦略・システムのイニシャルをとって私は「GSS」と呼んでいます。「GSS」は会社経営の基本の型であり、会社経営を支える三本柱です。
 7社が100年間の長期に亘って存続・発展してきた成功の秘密の一つは、このGSSを毎年毎年きちんと守り、実行してきたからに他なりません。
 第6は、常に時代、社会、顧客の新たなるニースを満たす新たな価値―新製品・新サービス―を創造し、提供し続けてきたことです。
 第7は、自社独自の戦略とシステムを競合他社のそれと差別化し、自社のオリジナリティ(独自性)を武器にして競争に打ち勝ってきたことです。
 この本では、7社それぞれの独自のユニークで面白いマーケティング戦略を紹介、解説していますのでぜひご一読ください。

ニコニコ・
ソーリー
●白鳥ガバナー
 すばらしい地区大会記念誌の発刊ありがとうございました。関係者の皆様に厚くお礼申し上げます。
●上條会員
 地区大会記念誌をお手元に配布しました。諸々の思い出が詰まっています。ご一読ください。
 これにて地区大会実行委員会業務を全て終了しました。
出席報告

前々回確定 89.6% 本日出席者  39名
本日欠席者  10名 本日出席率 81.3%

点鐘

市原RC会長 津留起夫