2006/2007 WEEKLY BULLETIN

2007年2月28日

第2110回例会

●SAA(司会) 小川会員 / ●会報担当 篠田会員

点鐘 市原RC会長  津留 起夫
ソング それでこそロータリー
お客様 新千葉RC 森島 弘造様
講師 坂野 静昭様
会長挨拶

市原RC会長 津留起夫

 皆様こんにちは。本日のお客様は、新千葉ロータリー・クラブの森島弘道様と本日の卓話をお願いしております坂野静昭様です。森島様は、次年度地区幹事さんでガバナー月信を担当されます。
 さて、2月25日(日)東金青少年の家で行われましたRYLAのセミナー閉講式に出席してきました。セミナーは2月23日(金)から開催されており、今年度は30周年の記念すべきRYLAでした。記念講演が松木安太郎氏のお話でした。氏は、高校生で読売サッカークラブ・トップチームに最年少選手として登録、以後の活躍は皆さん既にご存知のことと思います。そのときのお話をかいつまんで申しますと、自分がここまで来れたのは、いつも動機付けをしてくれた廻りの「大人」の存在があった。大学で「指導論」を教えているが、実は「指導」と言う言葉は嫌いである。廻りの大人は、「自信・夢・目的」を子供に助言し、それらを子供たち自ら抱くような環境を整えることや手助けをする必要がある。子供にサッカーを教えるときに2の段階がある。「育成」と「強化」である。子供の時から「強化」をすると肉体的に無理がかかり結果けがをする。「育成」のときは、型にはめないで自由にやらせ、動機付けをさせる。「もっとうまくなれ」「もっと強くなれ」はだめだ。動機付けには、内発と外発がある。内発は、サッカーに魅力がある。友人がいる。外発はメダルが欲しい。お金がほしい。この内発的なものと外発的なものとのバランスが特に大事である。参加者より、「野球チームのコーチをしているが、指導する上での注意点は」との質問に、「子供を見たり動かすときは、自分の先入観やエゴで動かしてならない。可能な限りその子の可能性を引き出すこと。」と答えております。RYLAセミナーのスタッフは、ローターアクトやロータリアンの多くの方々です。セミナーを成功に導く為に大変な努力をされておりました。各チームの壁新聞記事には、「最初いやいや来たが知らない人とチームを組んで課題をこなすうちに仲良くなった。来てよかった。」の意見が多くありました。
 ロータリー・クラブに入会して間がない会員には、育成期間を設ける必要があります。例会に出席する動機付けが必要なのです。是非、諸先輩の皆様には、育成期間会員には「声」をかけていただきますようお願いします。

幹事報告 ●別紙案内の通り 3/26(月)市原・袖ヶ浦RC合同例会に先立ち親睦ゴルフ大会があります。
 参加の方は別紙記入の上、連絡下さい。
●同じく、3/26(月)市原・袖ヶ浦RC合同例会の開催について、
 参加人数確認のため出席を確認しますので、連絡下さい。
●国際ロータリー第2790地区 第3分区B IM参加に対して、
 ホストクラブ千葉北RCより御礼状を頂きました。
委員会報告 ●クラブ奉仕委員会 齋藤会員
 市原・袖ヶ浦RC合同親睦ゴルフ大会については、私に連絡を下さい。
本日の
プログラム

卓話 「中国社会の内面」 

坂野 靜昭

 本日は“中国の内面について”という標題でありますが、よく言われる“巨大なる中国市場”という面から話を進めたいと思います。
 まず、13億人の巨大市場というのは言うまでもなく過大な表現であり、現状では本当の市場は、北京から広州に至るいわゆる沿岸部の約4億人が対象と言っても過言ではありません。残りの9億人は農村などを主体とした低所得者層が大半で、中には貧困にあえいでいる地域も数多くあります。格差の問題は日本の比ではありません。とは言いながら4億人というのはアメリカの人口をしのぐ数であり、巨大市場であることにはかわりません。
 そこで中国を巨大市場と見る前に、認識しておくべき事柄をいくつか挙げたいと思います。
 まず、“中国憲法と現実”という問題です。中国憲法ではわが国と同様、言論、出版、集会などの自由が認められていますが、現実はインターネットをはじめ各種のメディアが厳しく規制されたりしております。このような国家レベルの矛盾が存在していることはまず認識すべきことですが、あれだけの国土と人口を統制するにはやむをえない、という考えもないわけではありません。 
次に“事業進出にあたって事前に把握しておくべきこと”として、ひとつは国際経済秩序という問題です。グローバル化が進む中、中国ではまだまだ国際間のとりきめ、ルールというものを認めない面があります。また、欧米、日本もそうであるように契約書というものは原則として絶対的なものでありますが、かの地ではそのときの当事者の判断によって履行されないことが間々あります。2002年のWTO加盟によりいわゆるグローバルスタンダードが課せられるようにはなりましたが、欧米諸国から、きちんと実行されていないと提訴の問題も起こっております。
 その他、よく知られているものに“袖の下”問題があります。当局は厳しく取り締まっていますが、長い歴史の中で生き抜く手段として深く根付いたものであり、根絶には程遠いものがあります(多かれ少なかれ日本も同様ですが)。 
 三番目は“変化しつつある中国”についてです。確かに目に見えるもの、たとえば上海の高層ビル群やインターネット、携帯電話の爆発的普及、車の洪水や超富裕層の出現など、その変貌振りには目を見張るものがあります。しかし目に見えないもの、すなわち共産党一党による管理社会、そして人の心、これは容易に変わるものではありません。国を守る、国の経済を守る、等などそのためには何でもありの世界であることを認識すべきです。黄河の水はいくら待っても清くなりません。最近の化粧品SK-問題や、上海の工業団地立ち退き問題等数え上げればきりがありません。
 そして“環境問題”です。これも当局は規制強化しているのは事実ですが、地域経済優先で、環境破壊をもたらす新規プロジェクトが黙認されている現実、いくら米のゴア前副大統領が「不都合な真実」を叫んでも、この点では‘発展途上国’である中国、難しい問題です。少なくとも日本から企業進出にあたっては環境対策は万全でなければなりません。
 最後に“チャイナリスク”についてですが、税制などまだまだ法治ではなく、人治であったり、ユーティリティ価格が突然上がったり、突発費用の徴収等枚挙に暇ありませんが、これらについては前上海総領事の杉本信行氏の「大地の咆哮」という本に詳しく述べられていますので参考になるでしょう。 
 おわりにあたって、巨大市場中国とどう向き合うか、ということですが、当面生き残れるのは、今は赤字でも、将来の巨大需要を見越して先行投資とみなすことができる大企業か、郷に入れば郷に従え、として中国の習慣、しきたりを熟知してたくみに泳ぎ回る中小企業、ではないでしょうか。単に労働コストが安いから、というだけで進出することだけはやめるべきです。
 中国は今、あらゆる知恵を絞って世界の中心になろうとしています。日本国はこれにどう立ち向かうか、あらためて考え直さないと追い越されることが現実となるかもしれません。

ニコニコ・
ソーリー
●長田会員
 先日、会社の起工式の時に、心付け有難うございます。 
●山崎会員
 西村、吉田、川島、各会員のお世話で本日山崎整形外科竣工致しました。3/12オープンです。
出席報告

前々回確定 100% 本日出席者  43名
本日欠席者   6名 本日出席率  89.6%

点鐘

市原RC会長 津留起夫