2006/2007 WEEKLY BULLETIN

2006年9月13日

第2088回例会

●SAA(司会) 千葉会員 / ●会報担当 高澤会員

点鐘 市原RC会長 津留起夫
ソング 我等の生業
お客様 オークラアカデミアパークホテル 総支配人(木更津東RC)
諏訪健一 様
会長挨拶

市原RC会長 津留起夫市原RC会長 津留起夫

 皆様こんにちは。本日のお客様は、木更津東ロータリー・クラブ会員でありオークラアカデミアパークホテル総支配人であります諏訪健一様です。本日の卓話をしていただきますが「地元との共生」と言う演題で、職業奉仕の「サービス」=「仕掛け」をいかに創ったかというビジネスモデルです。中身の濃いお話になると思います。
 秋雨前線が居直り、このぐずついた雨模様も後しばらく続くようです。天気の変わり目はお体に気をつけて、体調を崩すことのないようご自愛ください。
 事務機シュレッダーの指切断、ガス湯沸かし器の安全装置不具合、有名計測器メーカーの不正輸出、大手建設会社の環境汚染等事件が報道されております。これらはロータリーの職業奉仕の観点から大きく逸脱した事件です。職業倫理を常に心に刻みつけ、慢心や利己的な営利第一主義に陥らないよう心がけなければなりません。
 測器メーカーの不正輸出ですが、会社役員他数名が外為法違反容疑で逮捕されました。三次元測定器が核製造現場で発見されたことが発端です。その昔、「COCOM」という規制があることは知っておりましたが、「対共産圏輸出統制委員会(COCOM)」は、1994年3月末、米ソ冷戦の終結により終結しております。その後1995年12月、オランダのワッセナー市において、新たな輸出管理体制の設立について関係国間で協議が行われ、このことから「ワッセナー・アレンジメント(WA)」と呼ばれて、1996年7月に体制が正式に発足しております。基本的な枠組みは、WAは法的拘束力を有する国際約束に基づく国際的な体制ではなく、通常兵器及び機微な関連汎用品・技術の供給能力を有し、かつ不拡散のために努力する意思を有する参加国による紳士的な申し合わせとして存在しております。ココムとの違いは、ココムの対象地域を共産圏に限定していたのに対し、WAでは特定の対象国・地域に的を絞ることなく全ての国家・地域及びテロリスト等の非国家主体を対象としています。日本ではWAで合意された品目リストについて「外国為替及び外国貿易法」「輸出貿易管理令」「外国為替管理令」等に基づき輸出管理を実施しております。このメーカーは、ホームページに輸出管理情報を掲載しており、十分に認識しておりましたが、法令順守の企業風土が崩れてしまったのが職業奉仕の理念からして誠に残念でなりません。
 企業の不祥事で、「責任あるものが謝罪をするときは次のキーワードで謝罪をすると良い」と数年前に講演で聞きました。「謝罪」「調査」「原因」「改善・再発防止」「処罰」でそれぞれ頭文字をとって「社長もうそろそろ限界でしょう・・謝・調もうそろそろ原・改で処」。謝罪をするような事のないよう職業奉仕を心がけましょう。
 この辺でさわやかな話題を二つ。日本プロゴルフ協会の資格認定最終プロテストに聴覚障害の菊地倫彦さん(28歳)が5度目のトライで合格しました。PGAによるとティーチングプロの1名を除いてプロテスト合格は始めての快挙だそうです。ハンデを克服し困難に真正面からチャレンジする勇気に学びたいと思います。また、「あるがまま救済受けず71、不動選手」と言う記事が目に入りました。「悪天候のため、ボールを拾い上げて泥を拭いてプレーを続行する他の選手とは違って、あるがままのボールをプレーした」との事です。6年間の賞金女王として「NOBLESS OBLIGE」を実行しているのだと思いました。職業倫理に照らしての職業奉仕を旨とする私たちですら、時として安易な商取引条件に流されがちですが、彼女の気概を見習わなければならないと思います。
 飲酒運転は、「しない。させない。見逃さない。」で厳しく自分に対して、周りの人に対して禁止を指導しましょう。

幹事報告

・五井グランドホテルより駐車場は白線内に止めて下さい

お客様

『オークラアカデミアパークホテルの再生』−地元との共生―
オークラアカデミアパークホテル 総支配人 諏訪健一 様

1.コンセプトづくり
オークラアカデミアパークホテル 総支配人 諏訪健一  リゾートの定義:日常生活で発生するストレスや運動不足によって疲れた身体の健康を生活の変化と切り換えにより、心身に活性化を与え元気になるところ
 立地環境を活かした都会(首都圏)のオアシスとして「健康」をテーマとした。
●健康づくり「心身ともに寛げる場所」=ホテル
●身体の健康=散策・ゴルフ・フィットネスクラブ・エステなど
●食はOAPが最も得意とする分野
●食は代替医療

2.ターゲットの設定
●首都圏からアクアラインを利用すると最も近いリゾート
   (東京駅からバスで70分、車で50分、羽田から30分)
●宿泊客は県外主に首都圏、飲食客(宴会・食堂)は地元客
●首都圏にはない非日常的生活:自然との触れ合い
●ホテル・会議場・フィットネスなどの複合施設をもつリゾート

3.ホテルとしての商品づくり「素材探しからモノづくり」
●商品の主役は地元、ホテルは脇役
●地元の宝さがし、食材・歴史・伝統・文化(観光マップづくり)
●新鮮・安全・美味しい野菜との出会い
●地元生産者とホテルの役割分担
●マーケットプライス(市場価格)の安さに苦慮

4.地元開催イベントへの参加
●田植え(君津市認定農業者協議会主催)5月、9月稲刈り、10月引渡し
●枝豆収穫祭(同上)10月(土曜日・日曜日の2日間)、農業体験
●千葉自然学校の里山、里海のイベント活用

5.食材の選別
●注文:ホテル→JA農協→生産者
       配送 → 集荷
●地元への還元
●取引先の見直し→地元への切り替え
●野菜、果物、お米、卵の採用
●料理原価の減少

6.地元野菜や食材を使ったメニューを洋食レストラン(カメリア)で提供
●地元で評判レストランに
●婚礼会場でも評判に
●地元野菜を使ったジャム(トマト・生姜・玉葱・ヤーコン)
●かずさ野菜サラダの販売(和食堂山里)
●竹炭を使ったデザート(竹取物語)
●旬の果物を使ったパイ

7.新しい挑戦
●かずさ野菜が京野菜に殴りこみ!=笑う食卓とのコラボレーション
京都ホテルオークラで料理フェア開催(H18年3月1日〜31日)
「千葉かずさ野菜をつかった高木総料理長の料理フェア」
●ホテルオークラ東京、山里(和食)さざんか(鉄板焼)で地元料理を採用
●自然健康食品を使った料理(糖尿病患者対応)各種アレルギー対応
●ギフトショップの直営化=オリジナル商品の企画(PB商品)

8.これからのオークラアカデミアパークホテル
●オークラのブランドを守りながらオンリーワンでナンバーワンのホテルづくり
●食を主軸とした「健康」テーマの総合商品化:高品質&適正価格
●商品化のためのブレーンづくり(ネットエアーク)
大学教授(栄養学・医学)・栄養士・生産者・専門的知識を持ちホテルの商品を理解できるスタッフなど
●日本初の統合医療体験プログラムを実施(H18年11月14日〜16日 2泊3日)

ニコニコ・
ソーリー

・諏訪健一 様
 本日は卓話にお招きいただきありがとうございました。
・常泉会員
 先日開催の地区情報研究会の講演、斉藤先生、会員の皆様、多数ご出席をいただきありがとうございました。

出席報告

前々回確定 87.8%  本日出席者 40名
本日欠席者 9名   本日出席率 81.6%

点鐘

市原RC会長 津留起夫