『オークラアカデミアパークホテルの再生』−地元との共生―
オークラアカデミアパークホテル 総支配人 諏訪健一 様
1.コンセプトづくり
リゾートの定義:日常生活で発生するストレスや運動不足によって疲れた身体の健康を生活の変化と切り換えにより、心身に活性化を与え元気になるところ
立地環境を活かした都会(首都圏)のオアシスとして「健康」をテーマとした。
●健康づくり「心身ともに寛げる場所」=ホテル
●身体の健康=散策・ゴルフ・フィットネスクラブ・エステなど
●食はOAPが最も得意とする分野
●食は代替医療
2.ターゲットの設定
●首都圏からアクアラインを利用すると最も近いリゾート
(東京駅からバスで70分、車で50分、羽田から30分)
●宿泊客は県外主に首都圏、飲食客(宴会・食堂)は地元客
●首都圏にはない非日常的生活:自然との触れ合い
●ホテル・会議場・フィットネスなどの複合施設をもつリゾート
3.ホテルとしての商品づくり「素材探しからモノづくり」
●商品の主役は地元、ホテルは脇役
●地元の宝さがし、食材・歴史・伝統・文化(観光マップづくり)
●新鮮・安全・美味しい野菜との出会い
●地元生産者とホテルの役割分担
●マーケットプライス(市場価格)の安さに苦慮
4.地元開催イベントへの参加
●田植え(君津市認定農業者協議会主催)5月、9月稲刈り、10月引渡し
●枝豆収穫祭(同上)10月(土曜日・日曜日の2日間)、農業体験
●千葉自然学校の里山、里海のイベント活用
5.食材の選別
●注文:ホテル→JA農協→生産者
配送 → 集荷
●地元への還元
●取引先の見直し→地元への切り替え
●野菜、果物、お米、卵の採用
●料理原価の減少
6.地元野菜や食材を使ったメニューを洋食レストラン(カメリア)で提供
●地元で評判レストランに
●婚礼会場でも評判に
●地元野菜を使ったジャム(トマト・生姜・玉葱・ヤーコン)
●かずさ野菜サラダの販売(和食堂山里)
●竹炭を使ったデザート(竹取物語)
●旬の果物を使ったパイ
7.新しい挑戦
●かずさ野菜が京野菜に殴りこみ!=笑う食卓とのコラボレーション
京都ホテルオークラで料理フェア開催(H18年3月1日〜31日)
「千葉かずさ野菜をつかった高木総料理長の料理フェア」
●ホテルオークラ東京、山里(和食)さざんか(鉄板焼)で地元料理を採用
●自然健康食品を使った料理(糖尿病患者対応)各種アレルギー対応
●ギフトショップの直営化=オリジナル商品の企画(PB商品)
8.これからのオークラアカデミアパークホテル
●オークラのブランドを守りながらオンリーワンでナンバーワンのホテルづくり
●食を主軸とした「健康」テーマの総合商品化:高品質&適正価格
●商品化のためのブレーンづくり(ネットエアーク)
大学教授(栄養学・医学)・栄養士・生産者・専門的知識を持ちホテルの商品を理解できるスタッフなど
●日本初の統合医療体験プログラムを実施(H18年11月14日〜16日 2泊3日)
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