皆様こんにちわ。会長・幹事から「エンタティナー」の声がかかりました川内と申します（会場笑）
先日のペタリングジャヤには、会長夫妻・上條夫妻・角谷夫妻＋私1人の7名で行きまして10日
の日に帰国しました。本当は私も女房を連れて行こうかな？と思って、一応は声をかけてみた
のですが「あっ、そう！」と、あえなく撃沈しまして、怖いですから、そそくさと1人で出かけました。
卓話の前に昨年末の市原RCのホームページでは、御迷惑をかけました。大変失礼しました。

さて、今回の卓話は原稿も何もありません。思いつきで30分クッチャベりますので、失礼な発言
が、ありました際には、どうか寛大な「お許し」をお願い致します。今回「私の生き方・職業感」と
なっておりますが、私の場合は、「私の失敗談」と言った方が賢明なんではないかと思うくらい
失敗しました。その前にマレーシア訪問記の話をしましょうか？前出の7名で行った訳ですが、
皆さん、ご婦人同伴＋大人ですから、おとなしいワケです。ところが向こうの人達は、そ～りゃ
もう明るい。「無駄な明るさ・便所の100W」とでも申しましょうか、とにかく愉快で明るい。勿論、
大歓迎を受けまして、。旅の疲れもなんのその、私も酒を食らって、いつもの通り「北国の春」
とか「上を向いて歩こう」などの海外でも知られている歌をカラオケでやりました。酔ったついで
千昌夫の「ものまね」とか、終いにはマイク片手に踊りだしてしまいまして、PJのメンバーの方々
には、大ウケだったようですが、よくもまあ、我が市原RCの諸先輩方の「静止」が入らなかった
ものだと思います。(会場笑)
　お開きになって、ホテルに帰る際、クシャミと一緒に「差し歯」がポーンと飛んでいきまして、
1人で探しておりましたら、何事かとばかりに、PJのメンバーが、わんさわんさと出てきまして、
パストガバナーから会長から、総出で探して頂き、見つかりましたが、なんとか「歯欠け親父」
で貴重なPJ訪問を恥ずかしい思いをしなくて済みました。そうそう、トイレの話をしていいで
しょうか？日本は撤退しましたが、カルフールが近くにあり、そこに行きましたら、和式トイレ
があるんですね。まあ、マレーシアで「和式」もないもんですが、日本のソレのように、普通に
座ったんではダメなんです。日本は手前から水が流れますが、あっちのは、向こうから、
流れるんですね。ですから、い～つまで経っても流れないんです。紙もないし、こりゃ困った
ことになった・・・と思っていたら、ふと、蛇口がある。インドに行った時に、同じものがありました
ので、これ幸いとばかしに、シッカリ処理してきました。皆さん、向こうに行った時は、180度
回転してから、しゃがみましょう。・・・(会場笑)

　さて、これからはインドの話です。もう16年も前になりますが、私は母子家庭で育ちましたが、
母と言うのが、まさに九州女そのものでして、例えるなら、武田鉄也の「まこて、こんバカ子は」
のソレと思って下さい。ウダツもあがらない、カネもないと言うことで、まあ反骨心旺盛ですから、
そんなに金が欲しいなら、保険をかけて死んでやるべと思った時期があります。20代でした
から保険代も安かったですし、どうせなら「最高の国」と「最低の国」を見てからでも遅くないや
・・・と思いまして、当時バングラディシュだったんですが、ビザの関係でインドになりました。
デリーだと観光地化されてますんで、カルカッタから入ったんですが、まあ牛が神様と聞いて
いたものの、その多さには参りました。ノラ猫とかノラ犬ならぬ「ノラ牛」が、そこらじゅうにいるん
ですね。当然、フンもそのままですから、迂闊に道も歩けません。そうこうしている内にバラナシ
と言う「聖地」に3ヶ月滞在したんですが、五体満足で健康である事を、しみじみと感じたことは
ありませんでした。皆さんは、カースト制度と言うのを、お聞きになった事があると思います。
廃止されたとの事ですが、まだまだ根強く残っていました。乞食の子は乞食なんですね。五体
満足だと、ソレがやれませんから、赤子のうちに、親が切ってしまうんだそうです。どうかすると、
胴体だけで生きてるってパターンがあります。
　あと、行き倒れの人を火葬するんですが「喜捨」と言って、現地ではバクシーシと言います。
まあ一種の募金のお金で火葬しますが、な～んと道端でやるんですね。だいたい2～3mしか
離れてない。当然、薪が十分に買えませんから、ミディアムレアになるわけです。それをその
まま「聖なる川」であるガンジス川に流すのですが、ノラ犬が待ち構えています。しかしウカウカ
してると、自分も食われてしまいますから、恐る恐る近寄り、本能を満たす。なんとまあ大自然
に基づいたものだと感心すると同時に、日本が、いかに完成された国であるかを実感しました。
　あの国は世界中から人が訪れていますから、イギリス・フランス・カナダ・アメリカ・ドイツなど、
俗に「G3」とか「G5」と言われる国の人に、「世界最高の国は、どこだと思う？」と聞いて回った
のですが、な～んと「I think JAPAN」（日本だと思う）と言うじゃ、ありませんか。これには自分
の愚かさと、幸せ一杯なのに気づいていない自分に嘆き・悲しみを覚えると同時に、なんて
幸せな人間なんだ自分は・・・と、改めて気づいて、帰国した次第です。それからと言うもの
ガムシャラに働いて、なんとか会社を2つ持てるようになりましたが、あの日、あの経験が、もし
なかったら、「安易な道」を選んでいたかも知れません。

そうそう、現地に「死を待つ人の家」と言う、福祉施設があるんですが、クリスチャンでない私
でも訪問する事を許され、マザーテレサとも、握手してきました。帰り際に、現地で知りあった
日本人に、「とうとうマザーテレサに会えなかったなあ～」と言いましたら、不思議な顔をして、
な～に言ってるの、今、握手してきたばっかじゃん！と言われ、これまた自分の観察力のなさ
に、あきれ返ったものです。小さくて、ニコニコしてた「お婆ちゃん」でしたね。もっと、ジックリ
と握手してくるべきでした。

話は変な方向に逸れましたが、私は、海外との取引もタマにやるんですが、もう何もしなくても
騙されるんですね。日本だと「言った事」が、ある意味、契約書みたいな側面があるんですが、
向こうでは、絶対に通用しない。ここ3年で4000万円ばかし、パーになる失敗もやりましたが、
いい勉強にもなった反面、たっかい授業料となってしまいました。これを無駄にせず、いつか
「アレがあったから、今がある」と言えるような自分になってみたいものです。皆さんも海外で、
どうこうする時はシッカリと契約書を入れ、できれば政府公認の機関を通してやらないと、
私のような二の舞をを踏む事になりかねませんので、気をつけて下さい。

本日は、原稿ナシの私の卓話を長時間、聞いてくださり、ありがとうございました。