2005年2月16日 第2013回例会 SAA(司会) 常泉会員 会報担当 横山会員 |
例会場&事務局 〒299-01千葉県市原市姉崎584 |
市原RC 始関会長
それでこそロータリー
北原PDG(地区指名委員会委員長)
渡辺PDG(地区指名委員会委員)
桧垣可子(ヨシコ)様(新入会員候補)
会長 始関 信夫
本日は、遠路北原・渡辺両パストガバナーがご来会下さいました。お二方には後ほどお話を頂く予定になっております。
新入会員候補の檜垣様ようこそおいで下さいました歓迎申し上げます。
今日は当クラブの齊藤パストガバナーより新しくご入会されました会員ならびに、入会予定者のために「ロータリーについて」分かり易くお話をして頂く事になっており、時間が御座いませんので、皆さんのご協力でIMが無事終了致したお礼を申し上げまして私の報告を終わりにいたします。
例会変更
袖ヶ浦RC 3月14日 当方との合同のため点鐘を18:00へ
市原中央 4月22日 五井グランドホテル 点鐘18:00へ
3月8日 3月10日18:00オオクラアカデミーパークで
北原PDGご挨拶
次年度ガバナーを指名させていただくのが役目でございまして、この度大変厳しい状況の中で白鳥さんにお願い申しあげました処、白鳥さんが快くお受けいただくこととなり大変有難く感謝申し上げますと共に厚くお礼申し上げます。又この件につきましては齋藤先生には大変なご尽力を頂きました。白鳥ガバナー年度を成功させるべく更に市原の皆様のご支援の程を宜しく厚くお願い申し上げます。
渡辺PDGご挨拶
白鳥地区ガバナーノミニーご挨拶
寒い中、北原・渡辺委員にはおいでいただき有難うございました。
皆様のご指導とご支援によりまして役目をこなしていく所存でおりますので宜しくお願い申し上げます。又、大会委員長に三木敏靖会員にお願いすることにしましたので宜しくお願い致します。
小池2006/07地区幹事長挨拶
地区幹事を5人でやることになっておりまして、私と現及び次期会長幹事にお願いすることにしましたので宜しくお願い致します。また「ガバナー月信」の地区幹事を山田守会員、「ロータリーの友」を三平忠宏会員にお願いすることにしましたので併せて宜しくお願いいたします。
三木敏靖大会委員長挨拶
上條大会実行委員長を頼りにやらせていただきますので、どうぞ宜しくお願い致します。
「やさしいロータリー」 齊藤 博
皆様ご存じのアブラハム・マズロー(1908〜1970A.H.Maslow)と言うアメリカの心理学者が、人間の欲求には5段階ある。最初の欲求は生存の欲求、2番目は安全の欲求、これが満たされると次に、組織の一員としてどこかに所属していたいと願う、所属の欲求が生ずる。更にその組織の中で、他のメンバーに認められたいという承認の欲求が生じ、これが満たされた時初めて、「自己実現の欲求」が生ずると言います。可能な限り最高の自分になりたいと言う気持ちのことで、その為に努力するようになるというのです。
皆様はそういう境遇に置かれた方々と拝察致しますが、ロータリーは自己改善の為には誠に適切な場でありまして、世に数ある団体の中で、他の団体では果たせない親睦のエネルギーを中核に持って、その親睦のエネルギーが、〜人一人のロータリアンの心に進歩的に、少しずつ少しずつ心の中に植えつけられて、例会出席を通じて、人生とは何ぞやという事を学ぶ機会を与えている。1931年頃のアメリカでは、多くの友愛組織・奉仕団体が生まれ、その中の幾つかが海を越えて、国際的な大組織に発展して来ました。ロータリーやライオンズはその代表的なものですが、それでは我々のロータリーは、どの様にして生まれ、どの様にして変化して来たのか。そしてまた、他の組織と異なる、どんな特質を持ったクラブなのかについて、触れてみたいと思います。
このロータリー発生の起源を訪ねますと、遷905年2月23日の会合は、当時36才一無名の青年弁護士でありましたポール・ハリスが、たった一人の考えから提唱したものでございますから、この意味でポール・ハリスは、ロータリーの生の親であると申しても差し支えない事だろうと思います。そんな訳で、ロータリーの発生、ポール・ハリスの考え方を知る為には、ハリスの出生の事、生涯に就いて触れておかないと、その1905年からの歴史の頁を開ける事は出来ないのであります。
ポール・ハリスが生まれましたのは1868年日本で言えば明治元年の4月19日の事であります。ウイスコンシン州のラシーンRacineという田舎町で生まれましたが、両親がだらしのない生活力のない人で、彼が3才のとき破産して一家はばらばらに暮らす様になりました。ポール・ハリスは兄と一緒に父に連れられて、父の実家のウァーモンド州ウォリングフォードと言う田舎町にあった祖父の家に身を寄せるようになりました。祖父はイギリスから宗教的な自由を求めてアメリカに植民いたしましたピュリタンの流れを汲む宗教家でございました。
宗教改革の火付けを致しましたのは1517年マルチン・ルッターでございますが、(日本で言えば足利義明が浜野の小弓城を攻めていた頃)少し遅れて16世紀の中頃、1532年にスイスのジュネーウでジャン・カルビンが、同じく宗教改革の狼煙を挙げました。後にこの考え方が二つに割れるのです
一つはプロテスタンンティズム(新雛)。これはスイス・オランダ・フランス・ベルギーに広がり、力トリックの勢力と衝突、血塗られた宗教戦争を経て、その荒廃の中から17世紀の半ば、近代国民国家と言う制度が存在するようになります。
今一つはピュリタン。イギリスに渡り信仰者を集めてイングランドに土着する。そして宗教的絶対正義感の中で、勤勉・禁欲・倹約をし、正しく生きようと言うプロテスタント信仰の純粋化を求めるピュリタン運動が起こります。これが清教徒気質(かたぎ)であります。
1642年ピュリタン革命がイギリスで起こりました。後、イギリス王チャルズニ世の宗教弾圧を受け、その非寛容な態度に絶望した一派の人達が、新天地を求めてアメリカに移住し、ニューイングランドにピュリタンの基礎を築いた。ポール・ハリスの祖父ジョージ・ハリスはこの清教徒の信条をもった人だったのでございます。こうしてポール・ハリスは、成長するに伴って祖父から正直、勤勉、禁欲、人に対する思いやりの心、そう言った種類のPuritanism清教主義を学んだろうと思います。そしてこの思想が,どうもロータリーの考え方の根底をなしているようであります。
ポール・ハリス長じて、アイオワ州立大学の法学部に入り、2年の勉学の末1891年に大学を卒業、卒業と同時に弁護士資格を取得しました。『法律家というものは人情の機微というものを知らなければならない。まず5年間は田舎の小さなところで生活を送り、人の営みをよく見よ。その後で大都会に出て一生の仕事を始めるのが良かろう』と言う先輩の言を聞いて、5年間の放浪の旅に出、そして4年9ヶ月の末、彼はその居をシカゴに移し、弁護士を開業しました。
しかし大都会の生活は、彼の心の中に満たされぬものがありました。大勢の人間のいる都会の中での孤独感が、少年時代の、故郷の心暖まる交友関係を懐かしく思い出させました。1900年の夏、ポールはシカゴの郊外にある同業の友人の別荘に招かれまして、夕食の後に二人で散歩していると、その友人が知り合いの商人と仲良く挨拶を交わしているのを見まして『少年時代の血の通った交友が、この大都会でも出来るんだ』と言うことを知りました。そんな事があって慎重に5ヶ年間胸の中で煮詰めた後、1905年2月23日、3人の友達、鉱山技師のガスタウァス・ロア、石炭商のシルウェスター・シール、洋服屋のハイラム・ショーレーに基本構想を打ち明けて、後にロータリーと呼ばれる社交クラブが発足したのでございます。
彼は当時、弱冠36才の独身でありました。そして、お互いの事務所を順に回って会合した事から、ロータリーと名ずけられました。その目的は、第1点にお互いに助け合う事、第2点に心からお互いに仲良くなる事と言う2ヵ条をもってロータリー・クラブが始まったのでございます。しかしその頃のアメリカは、不況のどん底で盗賊も横行し、殺人事件もあるなど人心は荒廃し、物騒な世の中でありました。会員の中には、破産に瀕するものも出てきました。そこで皆が、何とか確実に商売が繁盛するには、何か良い方法がないだろうかと考えた末、商売道徳の高揚と言う事に気付いたのでした。ロータリーでこれをやろうと決心し、お互いに信頼し、そして買う身になって物を売る。使う人の身になって物を作る。相手の身になっての職業に励みました。その結果ロータリアンの職場は皆活気を取り戻し、着々と成功者が出て来ました。即ち相手の身になっての言動
ideal of service 奉仕の心は、職業の成功ばかりでなくて、より良い社会作りともなったのでございます。ここにおいてロータリーは、単なる皆で仲良くする親睦団体だけではなく、奉仕の心を中心として集まった同志のチームとなったのであります。何事も初一念を貫くことは大切であります。ロータリーのこの奉仕の理想、奉仕の心は次第に世界中の職業人の共鳴する所となり、現在166ヵ国と529地区に広められ、クラブ数3万1936クラブ、会員数121万9532人に達しております(2004・6・30現在)。日本のロータリーはその数、世界の十分の一で、2千328クラブ、会員数10万4370人、当2790地区は85クラブ、3千240人。その原則は例会出席、職業分類と言う二枚のギヤーの噛み合わせにより、役員の一年交替制という事で、拡大運営されておるのでございます。
こうしてロータリーは、始めに親睦、友愛があり、これから職業奉仕が生まれ、次いで社会奉仕、国際奉仕へと発展したものでございます。こうして出来た奉仕クラブというものは、精神世界を求めるものでありますから、どうしても理念が必要となって参ります。
1907年より1923年にかけ、初期のロータリアンが、ロータリーの奉仕哲学の原理的な面を開発しました。讐え時代が変わっても、このロータリーの原理は変わらないのでございます。1911年、第二回全米ロータリー連合会がポートランドで開催された時、シェルドンはこの会議に自ら出席する事が出来なかったので、シカゴのロータリアンにメッセージを託し、これが大会で読み上げられました。経営の科学とは奉仕の科学の事を言う、すなわち“奉仕に徹するものに最大の利益あり”He
profits most who serves best。
これを聞いて一瞬満場は水を打ったように静まり返り、次の瞬間に万雷の拍手が起こり、大会決議委員長ポーランドのジエムズ・ピンカムJames E Pinkhamは、これをロータリー宣言の最後に加えるべきことを提案し、この標語は、ロータリーの世界に君臨し始めたのであります。
この後で、ミネアポリス・クラブの初代会長であったフランク・コリンズが、『ロータリー・クラブ組織の中においてなすべきことが一っある。それは直ちに行動を起こす事にある。自己の利益の為にロータリーに入会したものは間違った会員であり、ロータリーは自己の為ではない。我らロータリアン以て成すべき事は、自己を滅して奉仕の世界の中に没入して行く事なのである。Service, Not Self。』と述べました。
このようにして二つの標語が生まれましたが、その後この"He profits most who serves best"と、"Service, Not Self"との整合性が問題となり、その間の紆余曲折については省略しますが色々な経緯を経て、"Service
Above Seif"と修正されて、共にロータリーの公式標語とすることになったのであります。”Service Above
Self"と言う標語は、日本語では"超我の奉仕"と訳されておりますが、内容的には、Above、より高くですからSelfを高める、自己研鐘の奉仕と言うべきであろうと思います。
シェルドンが述べた『ロータリー哲学』Philosophy
of Rotaryと言う大論文があります。これは奉仕概念の、思想的原理構造とその意義を解説したもので「ロータリーと言うのはどう言う思考形態をもった哲学なのか」を体系的に示しました。これを平易に申し上げますと、その意味する所は、およそ企業の本質は利潤の追求にあるが、その儲け高で企業経営の本質を判断してはならない。高次の次元においてコントロールする、奉仕哲学と呼ばれる人間関係尊重を根底に置く、実践哲学の存在が必要である。利益を構成する第一の物は、同僚からの愛・尊敬で、第二のものは個人の良心と言う高次の精神的価値をも含んでいる。商取引においては、売った方も買った方も幸せにならなくてはならない。その基準は、自分の利益と他人の利益を調和させるにある。調和を図るには、ある客観原理がなくてはならない。これは天地の理法の認識によって初めて自分の利益と他人の利益の調和が可能になる。この世の事と言うものは、我々の感覚では認識する事の出来ないある種の規則性・摂理(Providence)によって、人類社会・自然は、運行されている。その規則性の背後に、ある種の意志というものが働いているんじゃないかという考え方でありまして、これを『天地の理法』と言うのでございます。目に見えない天地の理法によって、自分の利益と他人の利益の調和が可能になる。即ち経営者は、只管天地の理法に耳を傾けて、自分の利益と他人の利益の調和を考えながら商売を進めて行くとき、その経営はある程度の利益を得て、同時に世の為、人の為になると言うのでございます。しからば天地の理法は何によって認識出来るかと申しますと、己(おのれ)自信によって認識するものであります。
一人一人個人差が出て来る。良質な人、悪質な人、それぞれに天地の理法は、それなりに心に映ってくる。ロータリーの例会に集まって来るうちに、お互いに知恵を学び会う事によって相互に啓発し、次第に自分の境地が高まって来ると、天地の理法も又高い水準において体得出来るようになるであろう。それを目指して自己というものを改善していこう。心の状態を高めていこう。この努力がやがて世の為人の為、社会の為になる暖かいエネルギーを広げて行くことが出来る。このとき企業経営と、健全な地域社会の発展とを見事に調和させることが出来るのだ。これが"He profits most who serves best"であるというのであります。これが1923年の決議34号の第1条に出て参ります。(手続要覧P77)『ロータリーとは、人生の哲学の事を言う。自己のために益せんとする欲望と、他人の為に犠牲を惜しまないという奉仕の心、この相克を調和させることを内容とするものである』と言うのです。
要するにロータリーとは職業人の集まりであります。そしてロータリーにとっての最大の関心事は、その会員である職業人が自分の職業に取り組むとき、どういう心構えをもって臨み、どういう行動様式をとるのかと言う事であります。
ロータリー運動と申しますものは、倫理運動であります。寄付団体でも慈善団体でもありません。ロータリアンに奉仕の心を会得せしめて、倫理を提唱して行く団体、即ちロータリアンの心の開発を第一義とする団体であります。例えば街角にタバコの吸い殻が落ちているとする。ロータリアンとしては、街を美しくするために、避けて通ることは出来ない。その吸い殻を拾うでしょう。しかしこれは、ロータリーの本願とするところではございません。ロータリーの本願は、タバコの吸い殻を捨てない人を育てるところにあると言うのです。人を育てること、道徳を守る人間を造ること。その事によって各自の職業を遂行し、世の為人の為に動いて行こうとロータリーは言うのであります。見方を変えれば、それが,正にロータリーが倫理運動だと言うことを意味するのであります。これがロータリーの根幹であって、この点は初期ロータリーより今日に至るまで、また将来も一貫して変わるべきでない所と存じます。この視点を見失いますと、職業奉仕は分からなくなり、ひいてはロータリー自体が判らなくなる。
又「ロータリーが職業倫理をやかましく言うのは分かるが、この競争の激しい経済界で、そんな奇麗事で事業が出来るだろうか」と思われる方もおられると思います。これに対しては、『四つのテスト』と言うロータリアンなら誰でも知っている標語がございます。
1、真実かどうか 2、みんなに公平か
3、好意と友情を深めるか
4、みんなのためになるかどうか
ここに言うみんなとは直接の相手方だけでなく、広く社会全体を指します。これこそ事業成功の秘訣でありまして、実証されたものなのでございます。作者はハバート・テーラーですが、1932年アメリカの経済パニックの中にあって、或るアルミニュム食器の製造会社が破産しかかった状態になった。彼は債権者の依頼を受けて、この会社の再建に携わる。しかしいざ社長に就任して色々調べてみると、会社の内容は絶望的とも言えるほど酷いものであったうえに、他に有力な競争相手もありました。そこで彼が考えた事は、このどん底状態から抜け出すためには、全社員が極めて倫理的な立場を取る事と同時に、社長と社員の心が同一になるような管理運営が出来れば、この再建はうまく運ぶと考えた。そこで彼は6週問沈思黙考の末、編み出したのがこのr四つのテスト』であります。そしてこの経営方針のもとに、全社員力を合わせて努力した結果、当初6000ドルあった銀行からの借り入れ金も、m年後には全部返済、株主には100万ドルの配当を出せるようになったと言うのです。
その後1954年テーラーは国際ロータリー会長に就任した時、四っのテストは職業人の行動規範になるものと考え、これを国際ロータリーの標語として版権を移譲しました。これが契機となって、ロータリーの世界に浸透して行ったのであります。これは会社経営ばかりでなく、我々の日常生活にも適用されますので、ロータリー運動の実際的理念は、これによく盛り込まれているとして、過去50年の間、奉仕の心を植え付け育てるのに用いられて来ました。が、しかしこれは国際大会の承認を得ていない。あくまでも個人ロータリアンの提唱するターゲットと同じであります。そして、総てのロータリーの思想と同一であるかどうかと言う事については、些か問題がありまして、ロータリーの一部を示すものであって、全部を示すものではございません。
如何なる場合に適応するかと言うと、同一社会の人の和を得る為には非常に良い。同じ性質の社会、例えば会社のように全員が利潤を追求する社会、こういう場合には最も適切であります。しかし異質の社会の人の和を繋げる事は出来ません。具体的内容について考えるとr四つのテスト』を二つに分けて考える。一つは1、真実かどうか。今一つは2〜4であって、1が言動そのものの内容、2〜4はその言動が述べられるべき状況に関して、類別する基準が示されております。ロータリアンの言動は必ず真実でなければならない。真実の上にのみ、人と人との信頼関係が成り立つのである。しかし真実の言動のうち、これを実行するか否かは2〜4の基準により分類検討を加えたうえで、行われなければならない。即ち1、はロータリアンの言動は真実かどうか。2〜4は真実を語る事が、皆に公平になるかどうか。真実を語る事によって、人間関係が損なわれる場合は、真実を語らない方が良いと言う訳であります。
例えばここに胃癌の患者さんがいるとする。この場合2〜4の準則の命ずる処によって「あなたは癌ですよ」とは言わないでしょう。だがしかし、患者さんに対して何も言わない事が、相手方に不吉な予感を与え、「何も教えてくれないようですが、私は癌ではないのですか」と尋ねられたときに、一体どう対応すべきか。四つのテストはこの限りで機能を果たせなくなる。「いいえあなたは癌ではありません。ごく普通の病気ですよ」と言えば、真実に反する事になる。
死に赴く人の姿に対して、生者の精神衛生を管理する世界、この世界は異質の世界でありまして、『四つのテスト』によって、人に和を作る事は出来ないのであります。
ロータリーは、人間関係についての最も基本的なルールを認識して、人生のより良い生き方を学ぶところのようであります。一人一人が相手の立場に立ってものを考え、他人のお役に立つような行動をしよう。自分の事ばかり考えていては、平和な住みよい世の中にはならない。お互いに相手の立場になって考える、思いやりの心が大事であろう。「情けは人の為ならず」と言うが、結局はそれが自分の幸せになるのだ。こう言う考え方がロータリーの精神であり、ロータリーの奉仕と言うのは、そういう心から出る行為であります。
こうしてロータリー運動は、世界166ヶ國に広がりました。この運動を全世界のロータリーの会員が皆で一緒になって実践する事によって、世界中の人々と仲良くしよう。国際理解と親善により、人々が善意によって統一される事が出来るならば、今までの忌まわしい戦争という悪因縁を断ち切る事が出来るだろう。こうして世界平和を確立しようとするのが、ロータリーの最終目的であります。
このような考えから、色々なプログラムを実施しております。
第一に、ロータリー財団プログラム
世界中のロータリーの会員からの拠出金で、財団を作りました。各国より、希望する世界の各地に向けて勉学を志す学生に奨学金を贈って、国際理解と親善を果たすことを目的とする制度であります。当2790地区、千葉県でも平均年間11人程、世界各地に、財団資金で奨学生を送り出しております。
第二に米山記念奨学会制度
日本独自のもので、東南アジアを主とする日本に滞在する学生に奨学金を贈って、学生一人一人にロータリーの会員がカウンセラーとなって、日本の文化伝統を正しく理解してもらおうとするものです。
第三に交換学生制度
お互いの国をよく理解し、親しくなろうと言う目的で、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド諸国との交換学生の交流を行うもので、長期は1年間、短期は夏休み等に実施しております。
第四 その他、14歳より18歳までの青少年のインターアクト、18歳より30歳までの青年を対象とするローターアクト等、ロータリーの心で地域社会に対する奉仕活動を促し、国際理解を進める青少年の育成プログラムを実施しております。
また「世界社会奉仕」と申しまして、困っている国の救済を目的として、ある国のロータリー・クラブが、他の国のロータリー・クラブに援助を提供して、そのクラブが立案した自国の生活水準の向上に役立つ計画の遂行に協力する。そのような活動を行いながら、その目的遂行に努めております。
こういう訳で、ロータリアンとして常に心に留めて頂きたいことは、
第一にロータリアンが例会に参加する場合、目的意識をもって参加する事であります。他のロータリアンを師と仰いで、その異業種の管理者のもっている発想に、絶えず学ぶ姿勢をもつことであります。この姿勢が何年か続きますと、この飽くことを知らない執着が、ロータリーに対する確固たる信念の形成に連なり、深い次元でロータリーの哲学が会得されるようになるのであります。ロータリアン各自が、親睦の機会を、自分の精神エネルギーの中に取り入れる自覚がございませんと、ロータリー運動は、その人の人間形成に何らの影響を与えることは出来ないのであります。第二にロータリー運動の良い点は、その社交クラブ性にありまして、肩の凝らない親睦活動に、発想の交換による心の改善という高次の目的を積み重ねたものでありまして、この奉仕の心の探求と、それまでに至るすべての行動を、奉仕の実践として考えているのであります。
第三にこのような立場からして大事なことは、例会出席であり、これなしには自己改善の供給源とのパイプラインが外されてしまいます。
第四にリーダーシップであります。一人一人のロータリアンが千差万別な社会生活を営むとき、周りの人達を巻き込んで、同質な行動への参加を人々に呼びかける事が必要であります。倫理の提唱をする。しかしロータリー運動は、徒党を組もうとするものではありません。個体はそれぞれ別ではありますが、心は深い次元で結ばれていると信じている。これは一般社会人との問にも当てはまることで、心に留め置かなくてはなりません。論語の『和して同ぜず』この精神はロータリー運動にも当てはまることであります。
以上ロータリーの基本となるべき原点的原理について述べさせて頂きましたが、私たちは何時かはこの世を去らなくてはなりません。良い死を迎える為には、充実した生、満足した生を送る事でありましょう。それは自分の為よりも、人の為にした事に満足感が多いようであります。
黒沢明監督の映画『生きる』の主人公は、胃癌で余命が長くないと知ったとき、最後の奉仕を考えました。公務員である主人公は、子供のために児童公園の建設を計画し、完成すると、其の公園のブランコに揺られながら、『命短し、恋せよ乙女…』と口ずさみながら、満足して死を迎えました。自分の人生を振り返り満足するのは、決して金や物ではなくて、他人の為に尽くした事でありましょう。『情けは人の為ならず』与えた幸せを通して、自らも幸せを得る。奉仕は所詮は、自分の為のものでもある様です。
私が敬愛しご指導戴きました、今は亡き小原ガバナーは、『ロータリーは人生を如何に生きるかを学ぶところだよ』と申されました。
どうぞ皆様もその様なお気持ちで、クラブライフをお楽しみ戴けたらと存じますが如何でしょうか。
ご清聴感謝致します。
夏井会員 川内会員が「野の花の家」の子、大勢のためにバスを提供、成田まで運転してくれた由、園長は大変感謝しておりました。忙しいのに、なかなかできないことです。ロータリーの誇りと思い発表します。
会長・幹事 @ 北原・渡辺両パストガバナー様、ご遠路来訪くださいまして、ありがとうございます。
A 先日、IMにご協力をくださいまして、感謝します。
B 桧垣新入会員候補さん、ようこそ来会くださいました。
西村会員 介護用品の店「シルバーワン」をオープンしました。これもひとえに皆様のお陰と感謝申し上げます。
三木会員 白鳥ガバナーノミニー年次大会の大役をおおせつかりました。よろしくお願いいたします。
小池会員 2月11日RI2750地区の地区大会を見学しに行ってきました。3千円の参加費で一日楽しいプログラムを見せていただきました。
時田会員 渡辺PDG、お手紙ありがとうございました。今日、おめにかかれて大変嬉しく思いました。
川内会員 一昨日夜のIM打ち上げで、酒を食らって一人騒いでしまいました。すんません。
齋藤(博)会員 卓話を聴いていただいて。
渡辺・北原PDG. 白鳥ガバナーノミニーを励ましにやってまいりました。
前々回確定 73.6%
本日出席者 36名
本日欠席者 17名
本日出席率 68.0%
会長 始関 信夫