2004年12月1日
第2003回例会
SAA(司会) 鶴岡会員
会報担当  羽良会員

例会場&事務局 〒299-0111
п@0436-61-2245 Mail Address:info@ichihara-rc.com
会長 始関 信夫     副会長 加藤 利夫
幹事 角谷 修     副幹事 千葉 精春

    市原RC 始関会長

  君が代、奉仕の理想

 会長 始関 信夫
本日は市原ロータリークラブ2000回記念例会を開催いたすことになりました。
今年度当クラブは「地域社会とともに・・・」をテーマにかかげ、日頃クラブ活動で養った「奉仕の理想」を少しでも地域社会に生かせればと考えております。その活動の一環として今回の公開例会が、会員以外の皆様にロータリーをご理解して頂く一助になればと企画いたしました。
今回のこの趣旨を市原中央ロータリークラブの宮野会長・遠藤幹事にご相談致しましたところ、ご賛同、ご快諾頂きました。ご協力に感謝申し上げます。
ご講演は世界中でご活躍のゴルフ評論家の川田太三先生で、先生ならではのお話をお聞かせいただけることと思います。お楽しみください。

市原中央RC 宮野会長
市原RCは2000回記念例会ということで、まことにおめでとうございます。また、本日は著名な川田太三さんの講演に際し、合同例会のお誘いをいただき、大変ありがたく思っています。


卓話者紹介:山崎会員
まず初めに、既に皆様ご高承の川田太三氏が、ご用繁多に拘りもせず本日市原ロータリークラブ2000回記念公開例会にお出まし戴きましたことを感謝申し上げます。
そもそも、川田氏とのお引合せは、森永製菓の元ゴルフ開発部長で、森永エンゼルカントリークラブ、森永高滝ゴルフクラブをオープンいたした鈴木康司様のご紹介で、ご厚諠を戴いて居ります。
先日、川田・鈴木ご両氏と、こんな話題が出ました。「ベストゴルフ」の著者でもあり、「ウッドヘッド」のデザインを理想に近い形で残している「トミーアーマー」、ニックネーム「シルバーフォックス」そして「ボビー・ジョーンズ」「ウオルター・ヘイゲン」「ベン・ホーガン」「ジーン・サラセン」等の道を究めた人々のvocabularyは、人生の多いに参考になり、スコアの如きはgolfに於いてone of themであると云うことを。今ここに、ご高名な川田太三氏が居られます。「ゴルフあれこれ、そして文化的考察について」を楽しくお聴き下さい。



ゴルフ評論家 
 
 川田太三先生


「ゴルフあれこれ、
  そして文化的考察について」

この近くの森永高滝CCの設計をいたしました関係で、今日はこの地を懐かしく感じています。今日は原稿なしで、思いつくままにゴルフに関する話をさせていただきます。

来る途中の電車内で友人に合ってしまいまして、一昨日ゴルフに行ったという話しをしましたら、「いくつで廻ったの?」と聞かれました。これが日本の文化なのかも知れません。ゴルフ場というプレー場は各コースさまざまですし、ティーグランドをはじめ、諸々の条件が違いますのでスコアーはあまり意味がないと思うのです。欧米ではこのような会話が交されることは、あまりありません。

戦後50年、こつこつ働いて欧米をも勝る経済大国になり、そしてバブルが弾けて他国からはあまり評価されることが無い。つまり実績という数字を積み重ねて他国に勝る文化を作ったのですが、本来は相手の立場で思いやる気持ちが希釈になっているのではないでしょうか。

実はゴルフにも同様の考えから日本独特の習慣や文化が生まれています。例えば会員券制度ですが、これも日本で作られたシステムです。ゴルフクラブの発祥はイギリス・セントアンドリュースですが、セントアンドリュース市の持ち物です。同市にはセントアンドリュース・オールドコースを初め、5つのゴルフコースがありますが、このゴルフ場の周辺にはロイヤル&エンシェントクラブ(創立1746年)、ザンリューゴルフクラブ、セントレベルスゴルフクラブ(女性のみ)等、9つのクラブがあります。 昔、パブ(居酒屋)に集まった同行の士によって作られたものなのです。ゴルフクラブの本来のあり方はこのようにして生まれたのです。ロイヤルトッルーンGCにも3つのクラブがあります。それらのクラブがゴルフ場運営維持をする費用をクラブメンバーの頭割りで負担しているのです。

日本にも古いクラブで社団法人になっているものもあります。しかしほとんどのクラブが株式会社組織となっていまして、土地代が上がる、環境問題もあって建設費が上がるということで、18ホールの建設費が60〜70億円という高額になり、土地代も上がってきましたから100〜200億というコースが出来るようになり、会員価格が数千万という世界的に見れば、まことに不思議なクラブ形態になっていったのです。クラブハウスも日本ほど豪華なものは他国では珍しいものです。

アメリカでもロスアンゼルスGCがその典型ですが、アングロサクソン系の人達がクラブを各地に造り、それに対向するようにユダヤ系の人達がクラブを造っていきました。ニューヨーク郊外にありますウイングドフトGCはユダヤ系クラブですが、世界で一番金持ちが集まっているクラブだと思います。クラブですから既存の会員の気に入らない者は、その会員にはなれないようにしておりまして、ロータリークラブとその点は一緒だと思います。小金井CCが一時期3千5百万までいきましたが、この金額を外国に行って話しましても、だれも理解してくれません。今は会員権相場がガタ落ちになっていまして、去年3月が底だったと言われていますが、今後何とかして正常な状態にしていかねばなりません。

日本のコースに一ホール2つのグリーンがありますのも日本の発明です。これは夏場に高麗グリーンしか保てないのが起因ですが、本来コースはグリーンに近づくほど狭くならなければいけないのですが、反対に広くなってしまいます。また、グリーンのメンテナンスには年間3千万円ほどかかりますが、2倍の経費がかかるわけです。

女性のキャディーさんも日本の発明でして、そのキャディーさんをゴルフ場で雇用する形態が多いですが、人件費が年間3〜5千万円ぐらい負担増になっていて、これは現在急速に変化してきているようです。

ティーにプラスティックを使用したのも日本が最初です。ウッド作りなら問題ないのですが、プラスティックですと芝刈り機の歯を痛めるもとになります。

日本では4人のキャデーバックをひとつのカートに搭載してプレーすることが多いのですが、球がカートに当ったときのルール上の解釈をゴルフルールの総本山でありますロイヤル&エンシェントクラブに問い合わせましたが、どうしても理解してくれません。イギリスの役員が日本に来たとき見せて、やっと理解してもらいました。それでもまだまだ日本のゴルフ事情を理解してもらえない点が多々あります。

貿易とはニッコリ笑って、握手して、から始まるのだと思いますが、日本では良い製品を作ることから今日の貿易拡大が始まっており、大切なものを省略してしまったのではないでしょうか。ゴルフでもスコアー以前のもっと大切なものがあります。

私の著書に書いたのですが、「ひとり自慢は幼稚園、スコアーにこだわる小学生、周りが見えて中学生、ルールにうるさい高校生、歴史が解って大学生、友達と集う卒業生」と思っています。ボビー・ジョウンズ、ウオルター・ヘイゲン、最近殿堂入りした青木 功等の挨拶を聞いていますと異口同音にいうのは、ゴルフをやっていたお陰で多くの友達と知り合いになれたという点でして、これが一番のゴルフの利点であり、ゴルフのルールブックの第一頁にエチケットが記載されていますが、そのエチケットを大切にすることがゴルフ友達を作る基になります。エチケットを第一章に記載しているスポーツは他にありません。私の右手人指し指にはタコが出来ていますが、これはグリーンのデボットを最低一グリーン2ヶ以上直すようにしているからです。フェアウエーのデボットも良く直します。

最後にゴルフを上手くなりたいと思っている人へのアドバイスですが、それは簡単です。機械になっていつでも同じスイングができるようになることです。その機械に最も近いのがプロで、次がハンデ1とか2とかという人です。つまり人目を忍んで反復練習を繰り貸している人で、暗い人達です。

先週末、宮里 藍ちゃんと不動さんとの戦いがありましたが、インに入るまでリードしていた藍ちゃんが、最後は自分のゴルフが出来なくなり負けました。最後は自分を信じてプレーを出来る人が強いのですが、色々と注意点を考え過ぎたのでしょう。この辺は日本語とも関係していると思います。「私」のことを英語では「I」しかありませんが、日本語では、私、僕、拙者、俺、等々37種類あるそうですが、相手の立場で使い分けています。気使いをし過ぎなんですね。プロの中でも新井喜久男や牧野裕とかは上手かったのにあまり優勝していません。彼らは大変いいやつらなのです。

良いゴルフコースとは「難しいとか」、「金がかかっているとか」、ということでは無く、「もう一度行ってみたい」、というコースです。良いゴルファーとは、「ゴルフが上手い」とか言うのでは無く、「人からお誘いのあるゴルファー」です。皆さんも良いゴルファーを目指してください。

質問(津留会員):最近反発係数の高いクラブが禁止されようとしておりますが、いつごろ規制されるのでしょうか?

回答(川田):いずれはクラブもボールも規制されるようになるでしょう。しかし少なくとも2008年までは規制されることはないでしょう。

 市原中央RC 宮野会長

         第6回定例理事役員会議題

             H16.12.1

1. 12月度プログラムについて

12月8日(水)に予定されておりました佐藤(政)、差乙(勇)、夏井各会員殿の卓話は、都合により延期したい。なお当日は当クラブ会員で地区委員を務めていただいております常泉会員、小池会員、加藤会員により地区委員会の近況報告会とさせて頂きます。

2. 会員入退会について

11月度理事役員会にて入会申請のありました高澤氏、伊藤氏、小倉氏につきましては、会員各位に賛・否投票をお願いいたしましたが、全員賛成にて入会が決定いたしました。なお、その後、菊地政廣氏、蔵内玲子氏から入会希望が来ています。書類関係が整い次第、理事役員会にて審議いたします。

3. 三木会員30年皆出席記念品について

本人希望により3,000円位のお菓子を送ります。