触合い〜幻の城(プレッド洞窟城、スロヴエニア)数年前、或る雑誌でこの城の写真を見た時、このような建物が現実に存在する事を信用出来なかった。それは写真ではなく、空想の城を描いた一枚の絵に過ぎないと思っていた。そして、遠い黄泉の国を訪ねるようにして漸く辿り着いてこの光景。

ドブロヴニク(クロアチア)〜イタリア人が「神は不公平だ。どうして対岸のクロアチアにばかり美しい都市を作ったのだろうか。」といって羨むほど、クロアチアは珠玉のように美しい街並みが連なっている。中でも「アドリア海の真珠」といわれているドブロヴニクは、内戦で破壊されてしまったが、市民の手で復元し、今、世界から観光客が押し寄せている。

ホテル・スヴェティ・ステファン(セルビア・モンテネグロ)〜島全体がホテルでその名もずばり「ホテル・スヴェティ・ステファン」という。世界の大スターや大富豪が競ってこの島に泊まりにやって来る。チャールス皇太子とダイアナ妃も新婚旅行で訪れる予定であったが、ユーゴ内戦の勃発で来られなくなったという。あれから二十年、戦火も漸く下火になった今、遂に我々もこ
こにやって来て客のリストに名前を連ねることになる。ホテルとしての設備は決して万全とはいえないが、誰1人として苦情をいう者はいない。他の全てのことがそれをカバーして余りあるからである。

ボスニア・ヘルツェゴヴィナのモスタルに強行〜政府から危険情報が出ているから渡航をやめて欲しいという旅行業者に念書を提出しての強行である。迎えてくれたベッカム風のアルミン君は日本大好きの二十五才の好青年である。二十年前から是非見たいと思っていたスタリ・モストという十四世紀に造られたヨーロッパで最も美しい古い石造の橋がこの内戦で破壊されたが、今年中に復元工事が完了とのことだったので、もしかしたら念願の景観が見られるかもしれないという一念からこの地への強行となったのである。残念ながらエ事中で夢は果たせず、又、未だいたるところに戦禍の跡が生々しく残っている。そんな中で、小さな日の丸をつけたバスが目に止まる。アルミン君の説明によれば、日本がバスを二十四台と、トルコ政府と共
同でモスクの復興資金を出してくれたという。鳴り物入りでイラクの復興支援をしようとしているのとは違い、さりげなく支援が行われた事に好感を持つ事が出来た。派手な宣伝をしなかっただけに、それが明るみになった時の効果は大きく、これはまさしく淮南子(えなんじ)の陰徳陽報の教えであり、そんなところから彼が日本を好きになったのかもしれない。

7.ニコニコボックス

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8.出席報告
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会員 総数:47名
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本日出席者:31名
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本日欠席者:16名
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本日出席率:66%
*前々回出席率:80.8%

9.点鐘 会長 加藤 庄司