当時は大阪万博の太陽の灯と平行作業をして作り上げた作品で、忙しい中で情熱を込めて作った名作です。横33mという大きな壁画で題名は「明日の神話」という原子爆弾の絵でした。すごい爆発力のある絵で、絵でなければ伝えられないメッセージがありますが、原爆雲と骸骨を描いたもので、原爆にも負けずに生きていこうとする人間の生き生きした生命力を描いたものです。是非とも持ち帰って日本のどこかへ展示したいと思いますが、広島とか大阪から展示場の申し出があり、現在展示場所を模索中です。一般の方々による大勢の寄付で壁画を買取り、展示場所を用意できれば嬉しいと思っています。 最近の不景気のためか、男の方は下を向いている人が多いように思います。それに比較してご婦人はお元気ですね。妻は夫の生甲斐を高める大きな要素を持っているのです。是非とも殿方を元気にしてやってください。その為には家族や近くにいる人をしっかりと見る事です。身近な人ほどしっかりと見ていないものです。良く見ると、その中に生きる力を高める基が沢山あるのです。パソコンとか携帯電話が普及して、人間関係が希釈になってきています。身近な人と向き合う事、話し合う事が大切なのです。それも今が大切です。今を生きるようにすべきです。笑顔で身近な人がやる気になるように励ましていきましょう。 学校教育も子供を画一的に育てようとしている気がします。太郎は「子供はみんな違う顔に育てなければ」といいながら顔を書いていました。 |
現に幼児が書く顔は全員が違った顔をしており、使う色もさまざまです。人は教わることだけでは育ちません。自身を表現する力を持たせなければなりません。1人1人が育てば社会も良くなります。教える事と育てる事は違うのです。 教えに従順な子は、うっぷんが溜まり、突然爆発することがあります。それをキレルという言葉で最近は表現するのですね。又、大学生ぐらいになっても自分の進路を見出せない若者が増えています。個性が無くなってきているのです。化粧が個性的な若者は多くなっていますが、それもパターンにはまっており、本当の個性の表現ではないのです。 |