「一番うまくてまずいもの」
「この世の中で、一番美味しいものは塩でございます」。「ではまずいものは？」「一番まずいものも塩でございます。どんなにおいしい物でも塩加減を間違えると食べられなくなります」。
　これは徳川家康と局との問答で、家康はこのお梶の言葉に感銘し以来教訓としたと言われています。「手塩に掛ける」「しおらしい」「敵に塩を送る」等塩にまつわる言葉も多く、まさに塩加減一つで人生も変わると思われます。

　健康も地位も名誉も財産も、幸せの材料に過ぎず、これらを塩加減よろしく自在にこなすことこそ、人生の要諦であると思います、本日は芦田渚さまを迎えて人生塩加減をご指導いただきたく思います。芦田様には心置きなく叱咤頂きますようお願い申し上げます。

本日の一輪挿し〜「紫式部」:千年の時空を越えて平安京「あをに良し京(奈良の都)の都に咲く花の」源氏の君は１３人の女を引き連れ豪華絢爛。この源氏物語の作者 紫式部 これがこの花の名前です。

５．幹事報告　幹事代理　藤谷　泰弘

1)地区大会2日目(11/17)受付11：00、点鐘12：00に変更になります。

2)2790地区ガバナーエレクト/増田氏が事務所を開設しました。「増田病院内」です。2頁目>

６．卓話〜「生きる」

(銀座・倶楽部「あし田」芦田渚様)

本日は私のような者をお招き頂きましてありがとうございます　このような壇上で誠に僭越とは存じます。私の30年間の「銀座」でのお仕事でお逢した沢山のお客さまから教えて戴いた事を中心にお話させて戴きます。
　「女は男に作られる」という言葉が御座いますが、私も30年前はまだ若く、それなりに若さゆえの魅力があったかと思います。でも、自分の能力を引き出せるチャンスがなければ、ただの商売熱心のママで終わったと思います。みんな誰でも1000の能力があるのに、せいぜい3〜5個しか使っていないということです。できれば100位使いたいです。能力があってもほとんど気づかず、また気づかせてくれる人に巡り合わないのだと思います。女性は「マイフェアレディ」のヒギンズ教授、古くは「奇跡の人」のサリバン先生を望んでいます。最近の女性に人気のあった「プリテイウーマン」は、モデル志望の女性が街角でお客を捜す仕事をしていて、お金持ちの男性に１週間買われます。そして結婚というストーリーです。女性には人気があったようですが、人間的な成長よりペイントハウスに住んで贅沢三昧が目的のような映画でしたから、街角でお客を捜す女性と結婚するはずがないし、私は好きなお話ではありません。女性はみんな自分を心も心体も、できれば物質とも成長させてくれるヒギンス先生を捜しています。私にとってヒギンス先生は「サラリーマン」の方でしたが、振り返ると私の理想とする条件を全て満たしておられました。