世界でも稀有の成長を成し遂げた。この平成デフレから21世紀の次なる発展軌道に向けて、新生胎動の年になるように願わずにはいられない。極めて困難な時代だが、現実を直視し、楽観を心がけていきたい云々と言うことを賀状にしたためたものです。 ヨーロツパでは失業率10%,成長卒1%か?と言われながら、「新次元」に向けて動き始めている。アメリカは世界一の債務国でありながら、失業率は4.2%、株価は史上初の1万ドルを突破し、戦後最長の好景気にあり、世界の巨人を象徴している。 一方、日本は、オイルショック・円高と言った数度に及ぶ厳しい難局を、その都度克服してきた。これを「統制経済」と一括する向きもあるが、過去においては、長所が機能し、成長に導いてきた。しかしバブル崩壊後の「市場経済」化の下で振り返れば、過去は気が狂っていたと言うほどの暴走や逸脱が露呈されてきた。このような混乱と当惑の中で改革の為の必死の努力が行われている。既得権益と規制緩和、少子高齢化、政治改革等ミクロにもマクロにも問題は多く、これまでの仕組みを変えなければならない。 百兆円とも言われた銀行に対する不良債権問題は、債権放棄や公的資金投入より金融不安解決の緒についた。取り付け騒ぎや破綻は回避され、銀行倒産は音もなく進行し、取引先以外の国民は、修羅場を体験しなくて済んでいることは幸いである。一方、事態の深刻さが直視・実感されずに、その認識にギャップが生まれ、対応に誤りが生じてないかと危惧するのだが、これは杞憂というものだろうか。 実態経済である企業、特に製造業にあっては、需要消費の不振と設備投資低迷のなかで雇用と賃金、設備圧縮、債務問題等を抱え、正念場を迎えている。成長率の低下は言わずもがな、失業と企業閉鎖・倒産の増加も避けて通れそうにない。 |
あえて言えば、新しいシステム作りに向けた「生みの苦しみ」であって、特に中小企業の苦痛は過去に例を見ない程、厳しい。然し、生き残りの賭けなければならない。 時代が流動する時には当然、市場に変化が生まれ、新たなチャンスも出てくる。更なる存在理由を模索しなければならないが、それを行うのは、やはり「人」以外、何ものでもありえない。「個」も「組織」も意識と価値観、いわば「習慣」を変えてゆくことになるだろうか。 日本も私たちも、やがて新しい調和と仕組みを作り上げていけるのだと期待したい。期待は意思のみによって保たれるという。悲観は気分のもの。楽観は意思のものだという。 「楽観」に立ってゆきたいものです。 (1999年桜の頃より、抜粋) 7.結婚・誕生祝い
8.ニコニコボックス *赤星 健二・会員〜お聞き苦しい話に、お付き合い頂き、有難う御座いました。 9.出席報告 *会員総数 :48名 10.点鐘 会長・川島 智 |
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