2005年3月1日
第2015回例会
SAA(司会) 鶴岡会員
会報担当  羽良会員

例会場&事務局  〒299-01千葉県市原市姉崎584
 п@0436-61-2245 Mail Address:info@ichihara-rc.com
 会長  始関 信夫      副会長  加藤 利夫
  幹事  角谷 修     副幹事  千葉 精春

  市原RC 始関会長

  君が代、 奉仕の理想

  公開例会(一般参加者多数)

    

    

 市原RC会長 始関 信夫
本日は市原RC・市原中央RCの合同例会でして、城山三郎先生にご講演を頂くことになりました。日程がなかなか決まりませんで、市原中央の宮野会長をはじめ皆様には大変ご迷惑をお掛けしました。市原RCとしては本例会を公開例会としておりまして、一般の方々もお見えになっております。皆様よくご存知の城山先生ですので、示唆に富んだお話を聞かせていただけるものと期待しております。

市原中央RC会長 宮野 順功
今日は市原RCの企画で、城山先生のお話を伺えるということ、またこうした企画には私どもを必ずお誘い下さいますことに深く感謝申し上げたいと思います。

本日は幹事に変わりまして2点ほどご報告申し上げます。先ず一点は事務局として田辺さんに代わり高橋さんを5月より採用することになりました。もう一点は3/22の第2回お茶例会ですが、淡粋さんを使わせてもらいますので、点鐘は12:30で同じですが、約2時間ほどを要することになると思いますのでご了承ください。

    両クラブ会長・幹事

 三平雑誌委員長

ロータリーの友3月号の注目記事

 [横組み記事] 

・ロータリー米山記念奨学会のはじまり 13P   海外からの留学生を支援する仕組みは、いかにして始まったか。

・超我の奉仕  19P   RI会長エレクトは2006-2007年度のRIのテーマに上記を選んだ。新しい世紀におけるロータリーのビジョンと目標について語っている。

・第4回ガバナー座談会  青少年とロータリー、その見直しと展望  26P  日本の抱える最大の問題と認識されている青少年問題に、ロータリーは今後いかに取り組むべきか。

[縦組み記事] 

・風紋 現代の花咲爺さん  13P    鳴門RC 別部春美氏の生花業人生

・「言いたい、聞きたい」の投稿  新入会員を迎えるにあたって 19P    具体的な事例によるものではなく、心得を述べているが、参考になる。

 市原中央RC会長 宮野順功


市原RC・市原中央RC 合同公開講演会

始関会長ご挨拶
ご多忙の中を大勢様ご参加いただき、ありがとうございます。ご高名な城山三郎先生をお迎えし、第二回の公開例会を行えるますことは、私どもにとりまして、この上ない喜びとするところです。

市原RCは今年のテーマとして「地域社会と共に」を掲げております。地域社会を取り巻く環境・芸術・文化を始め、生活の質を高め、真の豊かさを享受できる社会の一助になればと考えています。ロータリークラブの奉仕の精神、すなわち、如何にしたら社会に貢献できるかを目標としまして、微力ではございますが研鑽に励んでいるところであります。今後とも私ども活動をご理解賜り、ご支援いただけますようお願い申し上げます。

卓話者紹介:山崎会員
城山三郎先生をご紹介申し上げます。先生は数々の本を出版されておりまして、1957年文学会新人賞、1958年直木賞、吉川英治文学賞、毎日出版文化賞、菊池寛賞等々を受賞されております。NHK大河ドラマ「黄金の日々」は皆様良くご存知のことと思います。本日は城山哲学の源流を基に「日本を思う」というテーマでお話を伺います

 

作家 城山三郎 

「日本を想う」

今日は是非ともこの服装でお話したいと思って着てきました。この服装は自衛隊のアクロバットチーム・ブルーエンジェルスのユニフォームなのです。私の知人の優秀な二人のパイロットの思い出話を申し上げたいと思います。
一人はアメリカ人、キャプテン・ライティーさんで日本の航空自衛隊の指導者をされた方です。帰国直前に飛行機事故で亡くなっております。私も同乗させてもらい操縦管を握らしてもらったことがありますが、操縦は大変微妙で難しいものです。
もう一人は航空自衛隊の西三尉でして、日本の最高のパイロットだった方ですが、この方も航空事故で亡くなられています。西さんが普段言われていたことは、「日本はアメリカとは違う。事故にあったらアメリではパラシュートで脱出するが、日本では最後まで操縦しろ。事故で一般の人達を巻き添えにしてはいけない」ということです。1万メーター上空でエンジンストップし、千歳空港の滑走路近くまで引っ張って、そこで墜落して死亡しております。パラシュートで逃げれば逃げれたのに、彼は最後の最後まで操縦管を握り、他人に迷惑を及ぼさないところまで来て墜落したのです。これこそが日本人魂だと思います。

私の知っている政財界の人達のお話をしますが、福田元総理大臣とはヨーロッパへ行く飛行機の中でご一緒し、色々とお話したことがあります。サミットのOB会に出席のためのようでしたが、給油にモスクワに立ち寄った際、福田さんの奥様から聞いたのですが、福田さんは大変せっかちな方のようでした。私が思いますに池田隼人元首相はもってせっかちだったような気がします。池田さんは数字に強い人でしたが、自分に都合の良いように数字を出すところがありまして、私が新聞でそのことを批判しましたところ、電話で直々に自宅まで呼び出されました。相対で話しておりましても、席を立ったり座ったり、落ち着かない方でした。

新総理が誕生しますとテレビ各社で対談番組を企画します。某総理に質問事項を10項目ほど用意して対談を進めたのですが、質問事項を上手にすり替えて自分の話したい話題に振っていってしまいます。そうした術を持っていないと総理は務まらないのでしょう。小渕元首相もその一人で、つかみ所の無い人でした。

財界の人達にも随分と合いました。岐阜出身の某商社の社長で名古屋に通勤するのですが、大変オンボロなクルマに乗っておりました。その方は会社が赤字の時に無給で働いていたのです。そのためにオンボロに乗っていたのでしょう。穀物の輸入で儲けて成功されたのですが、アメリカへ買付に行く時は自分で畑を見て購入を決定していました。現場主義ということが大切ですね。

私は愛知県出身ですが、濃尾平野は豊かなのですが、知多半島は痩せた土地が多いのです。その知多半島に多くの人材が誕生しています。谷川哲郎さん、経団連会長の平岩さん、ソニーの盛田さんなどがそうです。盛田さんがアメリカへ製品を売りに行ったとき、一泊5ドルの安宿に止まっていたそうです。後で話をしましたところ、私と同じホテルに泊まっていたようです。食べ物は、私はホットドックを食べていましたが、盛田さんは食パンをそのまま食べていたそうです。その盛田さんがアメリカへ出店したときはマンハッタンの一等地に店を構えているのです。ケチするときはおもいっきりケチに、金をかける時はおもいっきり金をかける人でした。

今、名古屋で愛知万博が開かれようとしておりますが、行かれましたついでに名古屋城から白壁町を通って徳川美術館へ歩かれることをお勧めします。この白壁町は昔の上級氏族たちのお屋敷跡です。その一角に双葉御殿というのが再現建設されています。名古屋の隆盛時代を作った人達を忍ぶことのできる場所です。

私は商家の長男でしたから、その方面の学校へ入りましたが、戦争中は予科練に居ました。ある日大変なご馳走が出まして、何かなと思いましたところ、隣の分隊が明日特攻に出るとのことでした。それを知った全員が突然無口になってしまいました。死を覚悟するということと、実際に死にに行くということには大きな差があるように思います。死を目前にしたときは、何とも身の置き場のない、やるせない気持ちになるのです。

劇団四季というのがございますが、浅利啓太をご存知のことと思います。彼が言うには「世の中に平等と言うものは無い」と言明します。劇団に風呂があるのですが、洗い場に浅利さん専用の椅子があります。また、浅利さん専用のバスタオルもあります。不平等があたりまえ、文句あるなら力を付けろということなのでしょう。他の劇団がどんどん無くなっていく現在、人気上昇している四季の本質を示す事柄でしょう。そんなことを知った上で、是非一度演劇を見にいっては如何でしょう。

雑駁な話で失礼いたしました。

 

  **会報委員会より『お知らせ』**

先週、アナハイムで国際協議会が行われました。
次年度RI会長カール・ヴィルヘルム・ステンハマーRI会長エレクトから2005/06年度のテーマが発表されました。
  「SERVICE Above Self  超我の奉仕」です。